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不安しかない「CHAdeMO」の未来 日本発のEV充電規格は、無事生き残れるのか走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/4 ページ)

» 2023年09月09日 15時00分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。


 世界に先駆けて登場した日本発のEV充電規格「CHAdeMO」(チャデモ)に未来はあるのでしょうか。今回は、TeslaのCHAdeMOアダプターのソフトウェアアップデート(後述)をきっかけに、CHAdeMOを巡る課題について、Teslaユーザーの視点で考察します。

長野スーパーチャージャー。戸隠や志賀高原などを巡りバッテリー残13%で到着。約30分かけて横浜までの帰路に十分な60%まで充電。

 トヨタは、2027〜28年を目処に全固体電池を搭載した次世代のEVを投入するそうです。航続距離は約1200kmで、10分以下の充電で10〜80%までの充電を可能にするといいます。それを実現するためには、高出力の急速充電設備が必要になりますが、トヨタは急速充電インフラという課題も視野に入れているのでしょうか。

 仮に、100kWhの大容量全固体電池の10〜80%を10分で充電しようとすると、単純計算で出力420kW級の急速充電器が必要です。

 21年12月のEV発表会の席で豊田章男社長(当時)が「さらなるトヨタのバッテリーEVラインアップです!」と、声も高らかに宣言したあの記念すべき日、同時に「2025年までに全国の販売拠点に充電設備を整備」と熱く語りました。

2021年12月、今はなきMEGA WEBのショールームで発表された約30種のEV。前社長が動画で熱弁をふるっていました

 トヨタとしては、充電インフラの重要性も認識しているようなので、EVのユーザー体験を大きく左右する急速充電インフラについてもさすがにノーアイデアというわけではないでしょう。期待しています。

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