米Qualcommは9月11日(現地時間)、米Appleとの契約延長を発表した。「2024年、2025年、2026年のスマートフォン発売に向けて」5Gモデムを供給するというものだ。この契約は今年満了する予定だった。
Qualcommは、2026年までiPhoneのモデムチップの20%を供給すると予想している。
Appleは長年Qualcommと世界で特許訴訟を展開し、iPhoneの2018年モデルでは、それまで採用してきたQualcommのモデムではなく米Intelのモデムを採用した。だが、Intelが5Gモデムの開発に後れを取ったこともあり、Appleは2019年にQualcommと全面和解し、両社はモデムチップ供給を含むライセンス契約を締結した。iPhoneの初の5G対応端末は2020年の「iPhone 12」シリーズで、搭載モデムチップはQualcomm製だ。
和解成立直後にAppleはIntelのモデム事業を買収し、オリジナルのモデムチップ開発を進めてきた。Appleは2024年のiPhoneからオリジナルのモデムチップを搭載すると報じられてきたが、開発が遅れているとみられる。
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