ニコンは9月20日、1970年代の名機「FM2」からインスピレーションを得てデザインしたというフルサイズミラーレスカメラ「Z f」を発表した。10月に発売する予定で、実売価格は30万円前後(ボディのみ)。直販サイトでは9月22日午前10時から予約を受け付ける。
ボディには光沢のある塗装を施し、シャッターボタンや電源スイッチ、ダイヤル類には真ちゅうを採用した。ペンタプリズム部には1970〜80年代のカメラと同じNikonロゴをあしらった。
ただし中には最新技術を詰め込んでいる。撮像素子は有効2450万画素のフルサイズCMOSセンサー。フラグシップモデル「Z 9」と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用し、Z 8と同じ9種類の被写体検出に対応する。
低輝度側のAF検出範囲は−10EVまで拡張した他、8.0段分の補正効果を発揮する5軸ボディ内手ブレ補正などで室内をはじめとする暗い場所での手持ち撮影を支える。ピクチャーコントロールには、影から光へのグラデーションが滑らかな「フラットモノクローム」など複数のモノクロを加えた。撮影する人のクリエイティブな気持ちに応えるとしている。
動画撮影は最長で約125分の4K/60p記録(APS-Cエリアのみ、フルサイズでは4K/30pまで)に対応。6Kオーバーサンプリングからの4K生成やH.265 10bitのN-Log内部記録(4:2:0)にも対応する。ISO感度1/6段設定や動画記録中の赤枠表示など、Z 9で採用した便利な機能も備えた。
重量は約710g(バッテリー、メモリーカード含む)。なお外装の人工皮革を有償で「セピアブラウン」「サンセットオレンジ」など5色に張り替えるサービスを提供する(6600円)。2024年1月15日までは張り替えサービス料を無料とするキャンペーンも実施する。
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