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Amazonの秋のハードウェアイベントまとめ

» 2023年09月21日 08時40分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Amazon.comは9月20日(現地時間)、バージニア州アーリントンの第2本社で秋恒例のデバイス&サービス発表イベントを開催した。本稿では発表されたハードウェアと一部のサービスを時系列で簡単に紹介する。

 event 主な発表内容まとめ画像

 ほぼすべての製品に生成AI機能が搭載される(関連記事)。総合司会を務めたデバイス&サービス部門の上級副社長、デイブ・リンプ氏は、これまでの生成AIはクリエイターに焦点を当ててきているが、「在宅アシスタント用AIの場合は、全く異なる考え方をする必要がある」とし、ユーザーのニーズに焦点を当てて開発したと語った。

 dave 退社を発表し、これが最後の司会になるデバイス&サービス部門の上級副社長、デイブ・リンプ氏

Echo Show 8(第3世代)

 8インチディスプレイのスマートディスプレイ「Echo Show 8」が第3世代になり、Matter対応に。

 最新のAZ2プロセッサを搭載し、「40%高速になった」という。

 カメラがようやく中央に配置されたので、Web会議で利用しやすくなる。このカメラのコンピュータビジョンにより、Echo Show 8へのユーザーの距離に応じてホーム画面を変化させる「adaptive content」機能を追加。ユーザーが遠くにいると遠くから見やすい簡略化されたニュースの見出しや時計が表示され、近づくとパーソナライズされたコンテンツが表示される。

 空間オーディオ処理技術により、サウンド体験が向上し、空間の音響を感知してサウンドを微調整する「room adaption」技術も追加した。

 米国では10月に149.99ドルで発売する。

 echo show 8 Echo Show 8(第3世代)

新たな生成AIモデル

 「われわれの生成AIモデルは、音声とリアルタイム情報へのアクセス、スマートホームの効率的な制御、ホーム・エンターテインメントの最大限の活用など、ユーザーのための機能に最適化されている」とリンプ氏。

 米国では“間もなく”すべてのEchoデバイスでこの生成AIモデルにアクセスできるようになる。

 AIモデルについては別記事を参照されたい。

キッズ用Echoとタブレット

 子供向けKidsシリーズに安価なスマートディスプレイ「Echo Pop Kids」と、丈夫なタブレット「Fire HD 10 Kids」と「Fire HD 10 Kids Pro」が加わる。

 kids 「Echo Pop Kids」と「Fire HD 10 Kids」シリーズ

 米国では、Echo Pop Kidsは49.99ドル、Fire HD 10 Kidsシリーズは189.99ドルで10月に発売する。

 タブレットは日本でも10月に発売する。価格はいずれも2万3980円だ。

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メガネ型Alexa端末Echo FramesとCarrera Smart Glasses

 「Echo Frames」は、2019年の秋のイベントで初代が発表されたメガネ型のAlexa端末だ(日本では未発売)。

 新モデルは、バッテリー持続時間がフル充電で6時間になり、15%スリムになり、マルチポイントペアリングをサポートする。

 「Carrera Smart Glasses」は、Echo FramesのデザインをSafilo GroupのCarrera Eyewearが担当したものだ。

 frames 「Echo Frames」と「Carrera Smart Glasses」

 価格は269.99ドルから。発売時期は未定。

関連公式ブログ

Fire TV Soundbar

 Amazon初のサウンドバーとなる「Fire TV Soundbar」は、すべてのFire TVデバイスとBluetoothを備えるFire TVのコンパニオンスピーカーとして使える。ただし、Alexaは搭載しない。

 soundbar Fire TV Soundbar

 米国では同日119.99ドルで発売された。

Fire TV Stick 4KとFire TV Stick 4K Max

 4K対応の映像ストリーミングデバイス「Fire TV Stick 4K」と「Fire TV Stick 4K Max」の新モデルも発表。「前世代より30%近く強力になり、Wi-Fi 6をサポートする」。

 stick 「Fire TV Stick 4K」

 こちらは同日世界で発売。日本では、Fire TV Stick 4Kは7480円、Fire TV Stick 4K Maxは9980円。

「Blink Outdoor 4」の新モデルと2つの周辺機器

 セキュリティカメラの新モデル「Blink Outdoor 4 Floodlight Camera」と、カメラの通信範囲を拡大するデバイス「Blink Sync Module Pro」、バッテリー拡張パックも発表。

 blinks 左から、Blink Outdoor 4 Floodlight Camera、Blink Sync Module Pro、バッテリー拡張パック

 Blink Outdoor 4 Floodlight Cameraは、強力なモーショントリガーLED照明を搭載し、最大2年のバッテリー寿命を提供する。米国では10月発売。価格は159.99ドル。

 Blink Sync Module Proは、独自の無線プロトコルにより、一般的なWi-Fiよりも遠くまで、従来の最大3倍に拡大するという。庭のフェンスなどに設置できるような設計になっている。来年初頭に発売の予定。価格は49.99ドル。

 バッテリー拡張パックはOutdoor 4シリーズに追加することで、バッテリー寿命を最大4年間に延長する。米国では10月発売。価格は29.99ドル。

Ring Stick Up Cam Pro

 Ringブランドのホームセキュリティ製品としては、「Ring Stick Up Cam Pro」を発表。3Dモーション検出や鳥瞰図ゾーンなどの新機能を搭載し、米国では10月に179.99ドルで発売する。

 ring Ring Stick Up Cam Pro

Eero Max 7

 「Eero Max 7」は、「Amazon史上最速のEero」で、初のWi-Fi 7メッシュシステムを構築できるとしている。Matter対応。10ギガビットイーサネットを使えば、4K動画(長さについては不明)を10秒でダウンロードできるとしている。

 米国では“間もなく”599.99ドルで発売の予定。

 eero Eero Max 7

関連公式サイト

Map View(新スマートホームサービス)

 「Map View」は、自宅に多数のスマートホーム製品を設置しているユーザーのために、家中のスマートホーム製品の「デジタルマップ」を作成し、管理する新たなサービス。

 すべてのスマートデバイスの状態を確認でき、Map Viewからデバイスを制御することも可能だ。

 mapview Map View

 このサービスは年内に米国で一部のスマートフォンで利用可能になる見込み。価格は告知されていない(無料アプリになる可能性がある)。

新カテゴリー「Echo Hub」

 「Echo Hubは、Alexa搭載の壁掛け式のスマートホームコントロールパネル。8インチのタッチ対応ディスプレイを備え、家中のスマートホームデバイスをここから管理できるようになる。14万点以上のスマートデバイスと互換性があるという。

 echo hub Echo Hub

 デバイスのオン/オフの他、複数のライブカメラの映像を同時に表示することも可能。2024年初頭には、上で紹介したMap Viewも追加される見込みだ。

 Echo Hubは日本でも「近日発売予定」となっている。価格は2万5980円。

日本のアマゾンのEcho Hubページ

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