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パナ「G9PROII」は5年ぶり写真メインのハイエンド “手持ちハイレゾ”で1億画素の写真も荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/6 ページ)

» 2023年09月27日 18時21分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S. 」である。35-100mm F2.8のズームレンズはかなり前からあるが、それがLEICAブランドになって新登場である。レンズラインアップをみると、かつて「LUMIX G」ブランドで出ていたレンズのライカ化が進行しているようだ。

35-100mm F2.8はレンズも細くて軽くて(400g以下)非常に扱いやすい。フードを付けているから長く見えるけど実際にはすごくコンパクトだ

 35mm換算で70-200mm。マイクロフォーサーズなのでそこまでボケは大きくないけど、その分レンズがコンパクトでとりまわしやすいのがいい。

陽射しがまぶしかったので逆光で後ろに見えるのは多摩川。鉄橋は小田急線(35-100mm 45mm 1/800秒 F2.8 ISO100)

 今回このレンズはいろいろと活躍してくれた。

 動物瞳認識でうちの黒猫を撮影。ISO12800まで上げるとちょっとディテールが甘くなるがしっかりと捉えてくれた。動物も人物も、瞳が見えれば瞳に、見えなければ頭部に、それも判別できないときは身体全体を自動的に捉えてくれるのがいい。

黒猫のつやつや感は出てるけど、感度が上がった分ちょっとディテールは甘いかな(35-100mm 100mm 1/160秒 F2.8 ISO12800)

 この季節の花といえばこれでしょう、ということで彼岸花。彼岸花の赤をキレイに出すにはちょっとマイナスの補正をしてやるといいのだけど、露出補正無しでよい色を出してくれる。

彼岸花は緑をバックに撮ると赤が映えていい。フォーカスはカメラ任せだったがいいところに合ってくれた(35-100mm 100mm 1/640秒 F4.0 ISO100)

 さらに今回は新たなフォトスタイルとして「LEICA モノクローム」が追加された。今までモノクロのフォトスタイルはいくつもあり、今までの「L.モノクローム D」や「L.モノクローム S」の「L」は「LEICA」の「L」じゃなかったんかい、とつっこみたくなるけれども、それらに加えて「LEICA」の名をきっちりと入れたモノクロームスタイルが用意されたのである。ライカとの協業の成果か。

 深い黒と白のコントラストが特徴、ということで、これは使わねば、と1枚。

公園の花畑に小さなトラクターが1台置かれていたので、これはモノクロで撮ろうとLEICAモノクロームで。ついモノクロでいっぱい撮っちゃいそうになる(35-100mm 64mm 1/1600秒 F2.8 ISO100)

 さて、この新しいセンサーを搭載したG9PROIIのISO感度はISO100からISO25600。ちょっとスタートがISO100になり、最高ISO感度も抑えめだ(ちなみに、マイクロフォーサーズ機のもう1つのフラッグシップ機OMDSのOM-1は、ISO102400まで上げられる。それはそれでムチャしてるな、とは思うけど)。

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