今回、Fireflyには複数のモデルが存在することも明かされた。同社の大規模カンファレンス「Adobe MAX 2023」で同時に発表されたIllustratorの生成AI機能「テキストからベクター作成」は、「Adobe Firefly Vector Model」という専用モデルにより実現。生成Match機能もIllustratorで使用できる。デザインツールの“簡易版”ことAdobe Express向けには「Adobe Firefly Design Model」が搭載された。
Illustratorに搭載された「テキストからベクター生成」にも「生成Match」が搭載されている。添付した自作のイラストのスタイルをもとに「温かい砂漠とサボテン」というイメージを生成したもの(画像左)Firefly Design Modelは、テンプレートそのものをプロンプトから生成できる「テキストからテンプレート作成」を実現したり、作成したデザインをYouTubeやInstagram、TikTokなど複数のSNSにアスペクト比を最適化したりする機能を持つ。また、トーンを維持したままのコンテンツ制作も可能で、企業のマーケティングなど、ブランドガイドラインを保持しつつバズに乗ったスピーディな広告コンテンツ配信が可能になるという。
また開発中のモデルとして、プロンプトからオーディオを生成する「Firefly Audio Model」、テキストや画像から動画を生成する「Firefly Video Model」、3Dモデルを生成する「Firefly 3D Model」も披露された。
Firefly Video Modelのデモビデオでは、「a blue ocean surrounded by rocks」(岩に囲まれた青い海)と入力すると、波が岩にぶつかって飛沫を上げる複数の動画を生成。また画像からの動画生成では、象の写真から数秒の動画クリップを出力していた。
(取材協力:アドビ)
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