何よりまずボディの話から。
上から見るととてもよく分かる。
ISO感度ダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルがそれぞれ独立している。絞りは基本的に電子ダイヤルで。その際、小さな液晶窓に絞り値が表示される。
シャッターボタンには昔ながらのネジが切られており、ねじ込み式のケーブルレリーズが使えるか……と思いきやそれには未対応。フィルム時代からカメラを使ってる方は家にケーブルレリーズの2本や3本転がってると思うけど、それは使えないのであった。
ギミックっぽくはあるけど、ねじ込み式のシャッターボタン(ニコンからはソフトシャッターレリーズ AR-11が用意されている)を付けるときに役立つ。
撮影モードはISO感度ダイヤルの下にあり、PASM、AUTOと5つのポジションがある。SやM以外ではシャッタースピードダイヤルは反応しないが、あらかじめよく使うシャッタースピードにしておけば、SかMポジションにしたとき、さっとそのスピードにできるのがいい点かも。
正面から見るとグリップ部に前電子ダイヤルがあり、マウントの横にFnボタンが1つある(Z6以上のモデルは2つあるが、Zfは1つ)。
センサーは2450万画素でボディ内手ブレ補正対応。この辺はZ 6IIと同等だ。
ちなみにボディはマグネシウム合金+光沢黒塗装で、ダイヤル部分は真鍮(しんちゅう)だそうな。
背面から見るとZ fcと基本的に同じだ。AF枠移動用のスティックはない(ちょっと残念)。
円形十字キーの下に拡大・縮小ボタンがあり、AE-L/AF-Lボタンはファインダーのすぐ右に(これにAF-ONを割り当てると親指AFを簡単に行える)。
ファインダーは約369万ドットのOLEDとミドルクラスのスペックでこのクラスとしては標準的ながら約0.8倍と大きめで非常に見やすい。Z 6II同等だ。
ユニークなのはメディア。この薄目のボディでデュアルスロットなのだが、片方はmicroSDなのだ。
グリップ部にバッテリーとmicroSDカードスロットとSDカードスロットが詰まってるのだ。
ボディはコンパクトにおさめたいけど、なんとかデュアルスロットは実現したいというときの解の1つかと思う。なんだかんだいってmicroSDも容量は増えてるし入手もしやすいし。大容量のメディアを必要とするカメラでもなかろうし。
良いアイデアかと思う。microSDの出し入れはしづらいので(小さい上に奥まったところにスロットがある)、バックアップ用、あるいは常時予備として入れておくといいと思う。
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