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伝統的なボディに最新ミラーレス、「Nikon Z f」は撮って気持ちいい“趣味系カメラ”の大本命荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/6 ページ)

» 2023年10月12日 12時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ISO感度はダイヤルを見ると分かるとおり、ISO100からISO64000まであり、拡張ISO感度として最高ISO204800まで上げられる。そのときは別途電子ダイヤルを使用することになる。

ISO感度ダイヤルはISO100からISO64000まで刻まれている

 さすがにISO51200以上に上げちゃうとキツいけど、ISO12800くらいなら十分常用できる感じだ。ちなみにISO51200で1/20秒という過酷な状況でもちゃんと猫を認識してAFがきてくれたのはさすが。

夜の住宅街で出会ったチャトラ。ISO51200でかろうじて1/20秒という状況でこれだけ撮れる。ノイズは抑えられてるがその分猫の毛はつぶれてるけど、この感度でこのクオリティはさすが(24-70mm 65mm 1/20秒 F4 -1.0 ISO51200)

 なお、ニコンのISOオートは昔から独特の動作をするので慣れてない人は要注意。

 感度自動制御をonにすると、ISO感度ダイヤルでセットした感度では足りなくなったとき、感度が自動的に上がる。下がることはないので、ISOダイヤルを1600にしてあれば、感度自動制御をオンにしていてもISO200とか400には落ちないのだ。

ISO感度設定から感度自動制御のオンオフが行える

 感度自動制御のオンオフをもっと簡単にできればよいのにと思う(現状、メニューから操作が必要)。

 いや、ISO感度は常に自分でコントロールするのだ、それがZ fの醍醐味だ、という人には関係ないけど。

 手ブレ補正はなかなか優秀だったので、夜の写真をもう1枚。40mm F2を装着し、F8まで絞ってシャッタースピード0.8秒で撮った夜景。空の短い功績はたまたま飛んでた旅客機である。

街灯からの光条をちょっと出したかったのでF8.0で。ちょうど飛行機が飛んでたのでちょっとカメラを上に向けてみた(40mm 0.8秒 F8.0 -1.3 ISO800)

 手持ちギリギリのシャッタースピードで撮りたいなとISO感度は主道で800にセットした。こういうとき、ISO感度ダイヤルがあるとさっと追い込めていい。

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