米Amazon.comは10月26日(現地時間)、第3四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比12.5%増の1430億8300万ドル、純利益は244%増の98億7900万ドル(1株当たり94セント)だった。前年同期は出資している米電気自動車企業Rivian Automotiveの株価急落の影響が続いていたが、人員削減などのコスト抑制策が奏功し、純利益は過去最高を更新した。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は1414億ドル、1株当り純利益は58セント)を上回った。
セグメント別では、クラウドサービスのAWSの売上高は前年比12%増の230億5900万ドルと、成長率は鈍化したものの好調だった。営業利益はコスト削減努力により、30%増だった。
ネット通販の売上高は7%増、広告は26%増だった。広告が売り上げ全体に占める割合は少ないものの、その成長速度は同四半期のGoogleの9%増、Metaの23%増を上回った。
アンディ・ジャシーCEOは「サービスコストと配送速度を改善し、AWSの成長を安定させ、広告収入を堅調に伸ばすことで、全社の営業利益とフリーキャッシュフローが大幅に増加したため、好調な第3四半期だった」と語った。
一方、クラウド部門のAWSは、成長しているものの、Microsoftの29%増、Googleの22%増を下回った。
同社にとって重要なホリデーシーズンを含む10〜12月期については、売上高を1600億ドル〜1670億ドルと予想した。
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