米Metaは10月30日(現地時間)、欧州で11月からInstagramとFacebookの広告非表示のサブスクリプションサービスを開始すると発表した。Webでは月額9.99ユーロ(約1600円)、モバイルアプリでは月額12.99ドルで提供する。
対象地域はEU、EEA、スイス。広告ターゲティングと個人データ収集慣行に関する欧州連合(EU)の懸念に対処することが目的だ。Metaは公式ブログで「われわれは欧州規制の精神と目的を尊重しており、それらを順守することに全力を尽くしている」と語った。
サービス料金を払うことで広告ターゲティングの対象にならない選択肢をユーザーに提示することで、欧州のDMA(デジタル市場法)とGDPR(一般データ保護規則)に対処できるとみているようだ。
無料の広告付きサービスも提供を続ける。無料サービスの体験はこれまでと変わらず、広告設定ツールも提供を続けるとしている。
サブスクリプションサービスの対象は18歳以上。同社はまた、「進化する規制状況を考慮して、10代の若者に有益で責任ある広告体験を提供する方法を模索していく」とも語った。米Wall Street Journalによると、Metaは11月6日から同地域の10代の若者に対する広告表示を一時的に停止する計画という。
Metaの第3四半期の業績発表によると、同四半期の売上高の99%の336億4300万ドルが広告によるものだった。同社は「われわれは広告でサポートされた無料のインターネットを信じている」としており、サブスクリプションサービスはあくまで欧州の規制に対処するためのものと位置づけているようだ。
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