国立科学博物館は11月6日、運営費を募るクラウドファンディングの結果を発表した。目標金額は1億円、募集期間は8月7日〜11月5日としていたところ、約5.7万人が参加し約9.2億円が集まった。このうち、約3.2億円を返礼品などに使い、約6.0億円を事業経費(運営費)として活用する。
運営費の用途は主に3つ。約4.4億円は、標本や資料などの寄贈受け入れ推進によるコレクションの充実やその維持・管理費に充てる。約1億円は、科博に収蔵する標本のレプリカ作成や提供、災害リスクへの備えなど、他館と協働でのコレクションの充実・管理に使う。残った0.6億円は、他館と共同で新たな展示会を実施して標本・資料収集の意義を発信するために使う予定。
科博は目標達成の要因について「当館の取り組みにとどまらず『地球の宝を守れ』という理念そのものを理解してもらえたことや、当館のこれまでの取り組み、歴史そのものを評価してもらえたためと認識をしている」とコメントしている。
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