コミックマーケット準備会は11月9日、次回「コミックマーケット103」のリストバンド型参加証の販売方法を発表した。午前入場は事前販売のみで1210円と前回と変わらず。午後入場は事前販売で440円に対し、当日販売は1000円と前回の倍の値段にした。価格差をつけて事前購入に誘導する狙い。
準備会は10月末に次回から販売時期で参加証の価格に差を付ける考えを表明していた。理由は8月12日と13日に東京ビッグサイトの全館を使って開催した「コミックマーケット102」で「想定外」のことが起きたためだ。
準備会が7日に公開した「コミックマーケット102アフターレポート」によると、同イベントは参加サークルが2万1000、2日間で延べ26万人が来場するなど盛況だった。一方で午後入場のリストバンド型参加証を、当日、現地で購入する人が準備会の想定以上に多かったという。
事前販売の売れ行きが芳しくなかったため、準備会はX(旧Twitter)の公式アカウントなどで再三にわたって事前購入を呼び掛けていた。しかし当日は入場の行列より参加証購入の行列の方が長く、最大30分待ちの時間帯も。2日目には激しい通り雨にも見舞われた。
準備会は「当日の現場の改善だけでは対応に限界がある」として今回の措置に理解を求めると共に「午後入場のリストバンド型参加証は、できる限り専門店での事前購入を強くお勧めします」と呼び掛けている。
チケット事前販売は、12月9日から「アニメイト」「とらのあな」「メロンブックス」の各店舗と通販サイトで行う。
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