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大学生の4割、“コピペ”のショートカットキーを知らない 人材育成サービス「MENTER」調べ

» 2023年11月22日 14時59分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 大学生の約4割がコピペのショートカットキーを知らないと回答──そんな調査結果を人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITE(神奈川県横浜市)が発表した。同社は、大学生519人を対象にITリテラシーの実態調査を実施。ショートカットキーの認知度やWeb会議ツールの習熟度などを調べた。

大学生の約4割がコピペのショートカットキーを知らないと回答──「MENTER」調べ

 ショートカットキーの理解度を聞いたところ、最も認知度が高かったのは「Ctrl+C」(コピー)で62.6%で、次点で「Ctrl+V」(ペースト)が59.2%だった。このことから、回答者の約4割がコピペのショートカットキーを知らないことが明らかに。また、3番目に認知度が高かったのは「Ctrl+Z」(元に戻す)で、30.6%だった。

ショートカットキーの認知度調査の結果

 PCの保有状況を聞くと「自分専用のノートPCを持っている」と答えたのは83.0%、「自分専用のデスクトップPCを持っている」は12.7%で、大多数がノートPCと回答した。「持っていない」と答えた大学生は、5.8%いた。

PCの保有状況

 マウスの使用度合いを尋ねたところ「よく使っている」(31.0%)、「たまに使っている」(32.2%)と答えたのが約6割に。逆に「ほとんど使っていない」(29.9%)、「使ったことがない」(6.9%)という回答は合わせて3割を超えた。

マウスの使用度

 ZoomやGoogle meetなどのWeb会議システムの習熟度を聞くと「できる」(19.1%)、「まあまあできる」(51.4%)が7割以上を占めた。WordとExcel、Powerpointの習熟度については「できる」(13.1%)、「まあまあできる」(48.7%)となり、約6割ができると回答した。

Web会議ツールの習熟度
office製品の習熟度

 WHITEの横山隆代表取締役は「PCの使い方を適切に学ぶチャンスは、現在の大学においてもまだまだ十分ではないためこのような結果になったのでは」と指摘する。

 「企業は『若者なら当然PCぐらい使える』と考えるのではなく、この先20年、30年生かすことのできる基本的PCスキルに投資することは、非常に投資対効果の高い教育投資だと感じる。また、大学関係者にとっては、PCスキル、ITリテラシーの高い学生を育成することでより就職率を高めることができるのでは」(横山代表)

 調査は全国の大学生519人を対象に、10月27日〜11月1日の間でWeb上で行った。

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