イマドキ、どんなデジタル一眼も4K動画撮影は当たり前で、動画向きの手ブレ補正も充実してきたし、クオリティーも高い。
でも始めから動画中心で考えているなら、ファインダーは不要だろうし、動画系の使いやすさが充実してる方がいい。
となると、ソニーの“VLOGCAM”は強い。
特に「ZV-E10」は価格も手頃だし、APS-Cサイズセンサーならではのナチュラルなボケも楽しめるのだ。
VLOGCAMが秀逸なのは2点。
一つは写真用語も映像用語も知らなくても使えること。デジタル一眼はなんだかんだいって氏素性は「スチルカメラ」なので、絞りとかシャッタースピードとか露出とか、そういう用語がついてまわるが、VLOGCAMはそれらを少し奥へ引っ込め、代わりに「背景ぼけ切り替え」や「商品レビュー用設定」という分かりやすい言葉に置き換えた。
二つめは音声。動画で重要な音声を重視したこと。特に上部に付いた3つのカプセルマイクとそこに装着するウインドスクリーン(通称:もふもふ)を標準で同梱したのは素晴らしい。用途にもよるけど、内蔵マイクで賄えるシーンもけっこうあるはずで、音をちゃんと録れているかどうかは重要なのだ。
この2つはなかなか真似できないところだ。
しかも価格もお手頃……なのだが、懸念するのは発売が2021年9月と2年以上たっており、そろそろ後継機の可能性があること。
動画に特化したともいえるフルサイズセンサーを搭載した「ZV-E1」という選択肢もあるが、それなりに価格も上がるし、フルサイズセンサーにした分レンズも重くなるので気軽に片手で撮れるという観点ではZV-E10は魅力的だ。
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