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小さくても写りは良好、パナソニックの動画カメラ「G100D」はスナップ機としても優秀だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/7 ページ)

» 2023年12月27日 07時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ISO感度はISO200から25600。ISOオートだとISO3200まで上がる。ISO3200くらいなら十分使えるレベルだ。

かつては酒屋だった古民家に置かれていた往時のとっくり。室内は暗くて感度も上がったがクオリティなら十分(12-32mm 17mm 1/30秒 F4.1)

 シャッター速度はメカシャッターは1/500秒までだが、その上は自動的に電子シャッターに切り替わり、1/16000秒まであがる。

 連写は秒6コマ(電子シャッター時は秒10コマ)。望遠レンズを付けて連写しまくるカメラではないのでそれで困らないだろうが、高速連写したいときは4Kフォトという機能がある。

 ちょっと懐かしい機能だ。

 短い音声なしの4Kの動画を撮影して、そこから気に入ったカットを静止画として取り出せますよというパナソニックならではの機能。普通の4K動画と違うのは、アスペクト比が4:3であることや静止画として使うことを前提とした撮影をしてくれること。

 そしてプリ連写が可能だ。まあ、超高速4Kサイズ(3328×2496ピクセル)連写機能と思えばいい。

カルガモが池から陸に上がろうという瞬間を4Kフォトで撮影し、そこから12コマ切り出したもの。約830万画素サイズなのでけっこう使える
4Kフォトで撮影したなかの1枚。4Kフォト時はシャッタースピードも速く維持されるのでこういう瞬間を撮るのにいいのだ(150mm 1/1000秒 F5.6 ISO640)

 これを撮影したのはダブルズームキットの望遠ズームレンズの方。45-150mm(90-300mm相当)で非常に細くてコンパクトで軽いレンズだ。

ダブルズームキットの1本がこの「LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」だ。小型軽量で手ブレ補正内蔵である

 と、ざっくりとあれこれ撮ってみたのだが、小さくて軽いのは正義だなと思う。何気なく持ち歩いて何気ないシーンをぱしっと捉えやすいのだ。

公園のクリスマス向け装飾がシンプルで可愛かったのでさくっと撮ってみた。なんといってもこの色や階調の安定感がいい(12-32mm 32mm 1/800秒 F5.6 ISO200)
古民家を訪れたら囲炉裏に火が入っていたので、42.5mm F1.7のレンズに付け替え、赤くくすぶる火を狙ってみた。雰囲気がすごく出てる(42.5mm 1/100秒 F1.7 ISO2500)

 つまるところ、小さくて軽いカメラだけれども、写りはすごくしっかりしてるのだ。

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