ワコム米国支社がXアカウントでAIイラストを使用した──そんな指摘がX上で話題になった。これについてワコム(埼玉県加須市)は1月10日、経緯を説明する文書を発表した。投稿したイラストは素材サイトで購入したもので、AIで作成したものではないと確認した上で利用していたという。
ワコム米国支社は1月3日ごろ、Xで新春セールに関する内容を投稿。その際、龍のイラストを使っていたが、一部ユーザーから「このイラストはAIで作ったものでないか」と指摘が上がった。これに対し、クリエイターを中心に「イラストレーターへのリスペクトが無いのか」「ペンタブを売ってるのにAIイラストで広告打ったらユーザーが怒るに決まってる」などの声が相次ぎ、同社は該当のポストを削除するなどの対応を取っていた。
ワコム本社と米国支社は10日、この件の経緯を説明する文書をXに投稿した。「弊社としてはAIが生成したイラストを使用する意図はなく、今回のイラストを購入する際、AIによって生成されたものではないことを確認して選択した」と説明。また、AI検出ツールを使い、該当のイラストはAIによって生成されたものではないと確認もしていたという。
一方、ユーザーからの多くの指摘を受け「該当のイラストの全ての制作過程を確認するのは難しいとの見解に至った」とし、イラストの利用を止めたとしている。同社は今後、イラスト使用のプロセスを見直していくと表明した。
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