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スマートグラスに周りの声を感情表現豊かに字幕表示するシステム、DNPが開発 

» 2024年01月22日 10時56分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は1月22日、美術鑑賞会などで解説者や周囲の参加者の声をテキストにしてスマートグラスに字幕表示するシステムを発表した。聴覚に障がいがある人も一緒にアート作品を楽しめる。

楽しそうな言葉はポップなフォントや明るい色で表示する

 スマートグラスに接続した指向性マイクを話している人に向けると、内容をリアルタイムに字幕表示。話の内容を解析し、そこに含まれる感情や話題に合わせてフォントの種類や色を切り替える。

 例えば、楽しそうな言葉はポップなフォントや明るい色で、作品名などは太めのフォントで赤く表示する。2018年に発表した「DNP感情表現フォントシステム」を採用し、自動車部品メーカーのアイシン(愛知県刈谷市)と共同開発した。

 このシステムを使い、27日から東京都庁にあるパブリックアートを対象に鑑賞体験会を行う。開催日は27日、28日、2月3日、4日の週末。いずれも午前(午前10時30分から)と午後(午後1時30分から)の1日2回実施する。参加には専用フォームからの申し込みが必要で、申し込み多数の場合は抽選となる。

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