以上がCIO室が手掛けたマネーフォワードの新オフィスだ。ソフト面だけでなく、ハードの面でも働き方を改善しようという考えがあるといい、実際にサウンドバーやケーブルなどハードウェアのこだわりが目立った。
とはいえ、通常オフィスの増改築は総務や専用の組織が担当する仕事。情シスが担当するのは珍しい。なぜ、総務がやらないのかというと、そもそもマネーフォワードには部署としての総務が存在しないためだ。
「コロナの影響で『総務をなくそう』となった。われわれはバックオフィスを効率化する会社なので、総務の業務をオンラインでできるようにしていこう、と考えていた。そうすると必然的にITを活用することになるが、元々双方の仲がいいこともあり、全部IT部門がやったほうが効率が良いのでは、という話にまとまった」(高野CIO)。つまり、CIO室は総務の機能を吸収した組織になっているわけだ。実際、メンバーの中には元総務の人もいるという。
とはいえ、もちろん100%課題のない完璧なオフィスというわけでもない。CIO室の石塚大地さんによれば、増床してもなおWeb会議用のスペースは足りないという。
また、スタジオの機材にも課題が残っていると石塚さん。現状の機材に性能面での過不足を感じており、追加の調達も視野に入っているという。ただ、情シスのメンバーはPCや周辺機器の知識はあるものの、映像制作・配信のプロフェッショナルというわけではない。そして、あまりモノを増やすとそれだけ管理や運用が複雑になり、業務が属人的になる可能性もある。そのため、機材をどう増やすか、どう減らすかに悩んでいる最中という。
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