あいおいニッセイ同和損害保険とAI開発を行うArchaic(東京都渋谷区)は2月28日、「生成AI専用保険」の提供を3月から始めると発表した。Archaicが開発した生成AIを利用した企業で情報漏えいや知的財産権の侵害などが発生した場合、企業が負担する費用を負担する。同社らはこのような商品は「国内初」と説明している。
保険の対象となる損害は、生成AIによる事故で生じた「事故原因の調査費用」「法律相談費用」「再発防止費用」「記者会見・社告費用」「被害者への見舞金」の5つ。事故後の補償だけでなく、事故後の対応を支援するコンサルティングサービスも提供。他にも、事故を未然に防ぐため生成AI利用時のガバナンス体制の構築支援なども行う。
サービス提供の経緯について2社は「大手企業を中心に、生成AIによる社内の業務効率化が進められている一方、利用にあたっては、権利侵害や情報漏えい、出力結果の正確性などのさまざまなリスクがあり、導入に向けた大きな障壁となっている。これらの課題を解消し、生成AIのさらなる普及を促進するため、国内初の『生成AI専用保険』を開発した」と説明している。
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