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「初めて迎える『うるう日』だった」 スギ薬局、システム障害を謝罪

» 2024年03月01日 12時30分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 スギ薬局は、2月29日の「うるう日」に発生したシステム障害について謝罪した。2月29日の午後1時ごろに復旧し、3月1日も通常通り営業している。

スギ薬局のWebサイト

 影響があったのは、グループ計1703店舗のうち、処方箋を扱っていた約1300店舗。29日の開店時にレセプト(診療報酬明細書)コンピュータと呼ばれる調剤管理システムが「完全に止まった」。

 レセプトコンピュータは、処方箋の内容を入力すると、健康保険組合などに対して請求する診療料報酬などを算出する。このため店頭で利用者の会計処理が行えなくなった。

 原因は、うるう日に対応していなかったこと。「システムは3年ほど前に導入したもの。初めて迎えるうるう日だった」という。「処方箋を見れば調剤はできるため、緊急性の高いケースなどは後日会計する形で薬を出していた」。その後、各店舗に改修プログラムを配布し、午後1時頃までに完全復旧した。

 スギ薬局は今後、継続して原因究明に努めるとともに、再発防止のための対策を講じるとしている。なお、影響を受けた利用者の数やシステムベンダー名などは公表していない。

スギ薬局が3月1日に公開した謝罪文

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