KDDIと米GITAI USAは3月6日(米国時間では5日)、共同でロボットによる基地局アンテナ設置の実験を行い、成功したと発表した。「アルテミス計画」など世界的に月面探査の取り組みが加速する中、月面での通信環境構築に役立てる。
ロボットのみで設置できる基地局の支柱やアンテナを共同開発。月面を模した砂漠で、GITAIの月面ローバーと3台のシャクトリ虫型ロボットアームが高さ5mの通信塔を建設した。さらにKDDIと共同でアンテナを設置し、ケーブルを接続して通電に成功したという。
その後、通信塔の解体まで実施した。GITAIは「持続可能な月面都市開発に不可欠なメンテナンス作業をシミュレートするため」と説明している。
GITAIは、2017年に設立した日本発の宇宙ロボットスタートアップ企業。月面探査ロボットやシャクトリ虫型のロボットアームなど、宇宙での労働力となる汎用作業ロボットの開発を目指している。
2023年5月には投資ファンドや企業を引受先とするシリーズB延長ラウンドを完了し、総額40億円(約3000万ドル)を調達した。出資企業にはKDDIも名を連ねている。
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