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Apple、欧州委員会のDMA勧告を受けEpicの開発者アカウントを復活 「大きな勝利」とスウィーニーCEO

» 2024年03月09日 13時18分 公開
[ITmedia]

 米Epic Gamesは3月8日(現地時間)、米Appleが欧州連合(EU)の欧州委員会に対し、Epicのスウェーデンにおける開発者アカウントを復活させると伝えたと発表した。これで、EU圏内でEpic Games Storeを立ち上げ、「フォートナイト」をiOSに復帰させる計画を進められるとしている。

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 Epic Gamesは6日、Appleに開発者アカウントを削除されたが、これはDMA(デジタル市場法)に違反する行為だと主張し、欧州委員会に申し立てると発表していた。

 DMA(デジタル市場法)は7日に発効した。AppleはDMAで市場で大きなシェアを持ち、他社の参入を防いでいる「ゲートキーパー」の1社とされている。

 欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場担当)は自身のXアカウントで「Appleがわれわれの勧告に従い、Epicのアカウント削除を撤回すると決定したことに満足している。DMAの発効2日目から、すでに非常に具体的な成果を示している」と語った。


 Appleは米9TO5Macなどのメディアに対し、「Epicとの話し合いの結果、Epicは当社のDMAポリシーを含むルールに従うと約束した。これを受け、Epicが開発者契約に再署名することを許可し、Apple Developer Programへの参加を認めた」という声明文を送った。

 Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは自身のXアカウントで「欧州の法の支配、欧州委員会、世界中の開発者の発言の自由にとっての大きな勝利だ」と語った。


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