画像生成AI「Stable Diffusion」で知られる英Stability AIは3月23日金曜日(現地時間)の夜、共同創業者のエマド・モスタクCEOが辞任し、取締役会からも退任したと発表した。取締役会は、シャン・シャン・ウォンCOO(最高執行責任者)とクリスチャン・ラフォルテCTO(最高技術責任者)を暫定CEOに任命した。
モスタク氏は発表文で、「分散型AIを追求するために」辞任すると語った。Xへの一連の投稿で同氏は、競合する米OpenAIや米Anthropicに言及し、より多くの「集中型AI」を開発しても既存の集中型AIには勝てないとも語った。
また、自分がStability AIの議決権のある株の過半数を持っていることが、AIへの権力集中につながり、これが「私たち全員にとって悪影響を及ぼす」と考えて辞任を決めたとも説明した。
モスタク氏の辞任発表の前に、米Forbesは20日、Stable Diffusionの開発の中心的研究者5人のうち3人が退社したと報じた。
同社は、画像生成AIのトレーニングにデータを無断で使ったとして米Getty Imagesやイラストレーターなどに提訴されている。
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