米Microsoftと米OpenAIは、事業規模が最大で1000億ドルとなるデータセンターの建設を計画している。AI用スーパーコンピュータ「スターゲート」が含まれ、2028年の運用開始を目指す。ハイテク系ニュースサイト「The Infomation」が3月29日報じた。
同サイトによると、このプロジェクトは既存の大規模データセンターと比較して100倍程度コストがかかる見通しで、Microsoftが資金を拠出する可能性が高い。スターゲートは米国に設置され、両社が向こう6年で開発を計画しているスーパーコンピュータの中で最大のものとなる。
同サイトは、1000億ドルという事業規模について、OpenAIのアルトマンCEOと会話した人物と、Microsoftの初期段階でのコスト見積もりを閲覧した人物の情報によるものとしている。
また、アルトマンCEOとMicrosoftはスーパーコンピータの開発を5段階で行う計画で、現在は3段階目。Microsoftが開発中の4段階目のOpenAI向けスーパーコンピュータは25年に投入される見通しで、スターゲートは5段階目となるという。4、5段階目の開発コストの大部分は、必要なAIチップの獲得に関連するものになるという。同サイトによると、このプロジェクトは複数のサプライヤーのチップを使用できるよう設計される。
OpenAIは、ロイターの取材に直ちに回答しなかった。Microsoftの広報担当者は、「われわれは、AI能力のフロンティアを推進し続けるために必要な次世代のインフラ革新に常に取り組んでいる」とメールで回答した。
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