最上位モデルにApple Pencil Pro、Magic Keyboardのフル装備で50万円を超える価格と、無神経なプロモーションムービーで悪目立ちしてしまったが、実際に触れたiPad Proは、非常に出来のいいデバイスだった。
薄く、軽く、M4チップは想定よりかなり高速に動作する。ディスプレイはこれまで見たどのアップル製品よりも美しい。またApple Pencil Proは、絵を描く人なら二度と手放せなくなる利便性の高さを持つ。5月15日に発売されるiPad Proをひと足先に借りることができたので、先行レビューをお届けしよう。
初代iPadから14年。2018年にスクエアなベゼルのiPad Proがニューヨークで発売されてから早6年。iPad ProがM4チップを搭載して久しぶりにフルモデルチェンジした。
正面から見るとほぼディスプレイだけ、背面から見ると左肩にカメラがあるだけ……という形状なので、写真で見るとあまり変わらないように見えるが、実際に見ると驚くほど薄くなっている。
筆者が借りたのは、iPad Pro 13インチ(M4)1TBモデルと、新しいMagic Keyboard、そしてApple Pencil Pro。13インチモデルは前モデル(12.9インチ)の6.4mmから5.1mmに、1.3mmも薄くなっている。11インチは5.3mmなので、今13インチモデルの方が若干薄くなっている。
iPad Pro本体は薄くなっただけでなく、13インチの場合100g以上、新型のMagic Keyboardと合わせると123g(Wi-Fi仕様の場合)軽くなっている。従来、iPad ProをMagic Keyboardと組み合わせて持つとずいぶん重く感じたものだが、より軽く感じられた。Magic Keyboardは、本体表面の手に触れる部分がアルミに変わっており、触り心地と耐久性が良くなっている。
そういえば、メインカメラは超広角が省略されている。海外などではiPadで撮影する人をよく見るが、国内の場合は「撮影するのはiPhone」という人が多そうなので、ここはあまり問題にはならなさそう。
画面側のフロントカメラは長辺の中央に移動された。ビデオ会議する際にはMagic Keyboardやスマートフォリオで、横向けにして立てて会議する人が多いと思うので、これは理に適った変更だと思う。
ともあれ、見た目の薄さ、軽さは相当なものである。
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