スクイーズ、バレルロール、触覚フィードバックという3つの新機能を搭載した「Apple Pencil Pro」も使ってみた。新型はiPad Pro(M4)だけでなく、iPad Air(M2)でも使えるようになっている。
ただ、過去のモデルで使用できたApple Pencil(第2世代)とは相互に互換性がないというのは、少々意地が悪いと思う。Apple PencilもMagic Keyboardも過去モデルとの互換性がなく、iPad Pro(M4)の導入コストを上げてしまっているのが残念だと思う。
とはいえ、新しいApple Pencil Proは素晴らしい。
特に、ギュッと強く握るとペン先の近くに小さなメニューが出てくるスクイーズは便利。ペン先の形状や、色、サイズなど変える時に、いちいちメニューまで戻らなくてもいい。Adobe Fresco、Photoshop、CLIP STUDIO PAINTなどのアプリが対応してくれれば、絵を描く人には手放せないデバイスになるだろう。
バレルロールは、ペンのロール方向の位置を反映できるというもの。カリグラフィや平筆のような表現が便利になるが、Apple Pencil Proのロール方向の向き自体が分かりにくいので、この機能を多用する人は、向きの分かりやすいグリップを使った方がいいかもしれない。
今回からAirTagと同じ「探す」にも対応したので、もし見失ったとしてもAppleネットワークの範囲内にいれば、場所を特定できるのは心強い。
今回の貸出機は13インチモデルで、1TB、Wi-Fi+セルラー、標準ガラス(今回からNano-textureガラスを選択可能)を採用したもの。価格にして35万8800円。これにMagic Keyboard、Apple Pencil Proを組み合わせると、44万400円とかなり高価な製品になる。2年間のApple Careを追加すると46万7200円だ。
単純に円安のせいというのもあるが、この価格帯はもうプロ用機材として、プロカメラマンの機材やミュージシャンの楽器のように、これでお金を稼げて、究極的なクオリティーを必要とする人向けの道具になったといってもいいだろう。高性能を意味するProではなく、プロ向け機材ということである。
商品カテゴリーとしてハイエンド側に大きく広がったので、プロでもそこまでのクオリティーと性能を必要としない人には、M2チップになったiPad Air(レビュー記事はこちら)が用意されているという解釈でいいと思う。用途に応じて選択したい。
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