AIベンチャー・Preferred Networks(PFN)の子会社でロボットの開発・販売を手がけるPreferred Robotics(東京都千代田区)は5月16日、自動搬送ロボット「カチャカ」に大規模言語モデル(LLM)を活用した新機能を追加すると発表した。人に話し掛けるような自然な会話で指示を出せるという。
カチャカのソフトウェアを3.0にアップデート後、スマートフォンアプリの「カチャカにお願い」をタップすると利用できる。これまでカチャカに指示を出す時は、「(もの)を(場所)に持ってきて」という定型の音声コマンドにする必要があったが、今後はそれを意識する必要がない。カチャカは過去の会話を記憶し、それをもとに人の指示を理解する。
例えば「いつものやつ持ってきて」といった曖昧(あいまい)な指示に対しても、カチャカは「(ユーザー名)さん、いつもの仕事道具シェルフを仕事部屋にお持ちしますね」などと応じ、自律移動を始めるという。さらに利用時に困ったことについても、カチャカに話し掛けると解決策を提示するため、FAQなどを調べる必要がない。
Preferred Roboticsは、5月22日から東京ビッグサイトで開催される「exTech Week 2024 AI・人工知能EXPO」でカチャカの新機能を紹介する予定だ。
カチャカは、人の指示で家具を動かす自律移動ロボット。ちょうど1年前の2023年5月に発売した。今年2月には法人向けに機能とサービスを特化した「カチャカプロ」を追加している。
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