S9は正面から見ると分かるとおり、四角くてコンパクトなボディのフルサイズセンサー機だ。グリップ部のでっぱりはなくフラットで、Lマウントの直径がけっこう大きいのでほぼマウント、という感じ。
サイズ感は、シグマの「fp」よりちょっと大きく、ソニーの「α7C II」と同じくらい(ただグリップがない分厚みはないけど)。超コンパクトデジタル一眼の仲間だ。
センサーは約2420万画素。ボディ内手ブレ補正は約5段。S5 IIと同じく像面位相差AFに対応している。
メカシャッターレス……つまり電子シャッターのみなので高速な被写体を撮ったときのローリングシャッター歪みが気になるところだけど、ゆがみ具合はS5 IIと同等だった。それなりに歪むけれども、そもそもそういう動きものを撮るカメラではないのでそれほどの欠点ではないかな。
連写も最高で秒30コマでプリ連写にも対応するなど高性能だが、超高速モードで36枚までと「連写上等」の仕様ではないのが分かる。
ISO感度は、最高でISO51200まで。拡張ISO感度としてISO204800まで上げられる。使ってみた感じだとISO25600までならかなり使えそうで、高感度には強い。S9に似合う小型軽量系のズームレンズは開放F値が大きいものが多いので高感度に強いのはいい。
ただ暗いとAFは遅くなる。
では使用感の話もまじえつつ、撮影だ。カメラの起動はちょっと遅め。電源を入れてから画面が出るまでワンクッション置く感じだ。
最初に装着するのは、ユニークな26mmF8のパンケーキレンズ。発売記念キャンペーンとして、9月1日までに購入し、応募した人はもれなくもらえるので忘れないように。
これをつけると超軽いスナップ撮影セットとなる。レンズキャップ代わりに普段から付けておいてもいい。
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