SmartHRは7月1日、新たに約214億円を調達したと発表した。同時に、情報システム部門向けのID管理サービスに参入することも発表。調達した資金の一部を、新サービスの営業活動やマーケティングの強化に充てる方針を明かした。
外部のSaaSなどにSmartHRのIDでログイン可能にする新サービスを今夏提供する。企業が導入するクラウドサービスの数が増えていることを受け、情シスによるパスワードの管理やセキュリティ対策を効率化するという。
秋には、SmartHRのIDから外部サービスへのログインを効率化したり、各種申請を行ったりするためのポータル画面「従業員ポータル」も提供。ID管理サービスの提供によって、機微なデータを扱うケースが増える可能性を受け、2025年内に現在より詳細な権限設定の機能も追加するという。
「23年に事業承継したメタップスクラウドのノウハウを生かし、従業員データを中心に全ての業務がつながる形を目指す」(芹澤雅人CEO)
資金は米投資大手のKKRなどから調達した。新サービスの展開だけでなく、AIなどへの技術投資やM&Aにも活用するという。
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