誰でも一度は考える……かもしれない、ペルチェ素子入りリュックだが、クーリュック2を見てると、他のメーカーで同様の製品をあまり見かけない理由が分かったような気がする。キモはやはり排熱処理で、そこにメッシュ素材でゴリ押しするという“裏ワザ”で商品にしたのはさすがサンコーといえる。
一方で、「真夏でも快適リュックライフ」の実現に、ペルチェ素子がマッチするかといえばそうでもないことも分かってきた。ペルチェ素子を使わずとも「スペーサー単体」で通気性を高めるだけも一定の効果を感じたので、ベンチレーションに特化した専用品を使うのも手だ。また、ペルチェ素子をリュック側ではなく人間側に置くのも1つの手かもしれない。今回試せていないが、ソニーのREON POCKETシリーズのように身体に装着する商品もいくつか出ており、それをリュックと組み合わせるという方法もあるだろう。
2つの製品を試して分かったが、「猛暑でもリュックを快適に使う」はなかなかに高いハードルだと感じた。おそらく完璧な商品は存在せず、どの部分を重視してどこを諦めるか、条件は人によって変わる。おのおのが最適なソリューションを見つけて、まだまだ続く猛暑を乗り切ってほしい。
“全身に冷水をまとうスーツ”は殺人的猛暑に立ち向かえるか 装着して涼しさを試した
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