生成AIサービス「NovelAI」を手掛ける米Anlatanは8月23日、NovelAIで過去に提供していたイラスト生成AIモデル3種を無料公開した。ライセンスは「CC BY-NC-SA 4.0」と「CreativeML Open RAIL-M」の双方に基づく。商用利用は不可だが、研究や個人利用は可としている。
2022年10〜11月に、NovelAIで画像生成サービスを提供し始めた当初のモデル「NovelAI Diffusion Anime V1」のフル版と、キュレート版(フル版で利用した画像の一部だけでトレーニングしたバージョン)を公開。擬人化した動物のイラスト生成に長けた「NovelAI Diffusion Furry V1.3」のβ版も公開した。いずれも現在NovelAIで提供されているものに比べて古いモデルという。
NovelAIは二次元イラストの生成に長けたサービス。22年10月の公開当初は「二次元の美少女に強い」「とんでもなくハイクオリティー」などと話題になった。一方で同月に不正アクセスを受け「独自のソフトウェアとソースコードが流出した」と発表。
ネット上では、同時期からNovelAIのものとみられるAIモデルや、それを改変した“NAIリークモデル”が出回るようになった。Anlatanも、リークモデルを見かけた場合、法的措置を取る場合もあると注意喚起していた。
具体的にどんなモデルが漏えいしたかは明言していなかったが、不正アクセスの時期から今回無料公開したモデルと同一、もしくはその一部が含まれていた可能性もある。なお、Anlatanはモデルを公開した理由については、画像生成分野の進展に伴うものとしており、不正アクセスには触れていない。
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