米GoProは9月4日、小型アクションカムの新モデル「GoPro HERO」と「GoPro HERO13 Black」の2機種を発表した。前者は、GoPro最小の4Kカメラをうたい、後者は前作で省かれたGPSが復活した他、新しいレンズモジュラーなど複数の新機能に対応した。価格はHEROが3万4800円、HERO13 Blackは6万8800円。
HEROは、2023年に登場した「HERO12 Black」よりも44%軽い86gの軽量ボディで、35%の小型化を実現。同社では、GoProの4Kカメラとして史上最小とアピールする。機能もシンプルで、写真、ビデオ、スローモーションの3モードに厳選。ビデオは4K/30fps、1080p/30fps、スローモーションは2.7K/60fps、写真は1200万画素のシングルフォトとしている。
レンズの画角は165度で、水深5mまでの防水性能を有する。スマートフォンアプリ「Quik」で、GoProお得意のブレ補正機能「HyperSmooth」を利用可能だ。マウントもこれまでのGoProと同じものを採用する。
HERO13 Blackは、HERO12 Blackの直接の後継機で、新レンズモジュラー「HBシリーズ」への対応、新マウントとなるマグネットマウントの採用、大容量バッテリーの採用(と撮影時間の長時間化)、12で省かれていたGPS機能の復活、720p/400fpsのバーストスローモーション、内蔵マイクでの収録時に環境音より声にフォーカスする「オーディオ調整機能」などが追加された。
5.3K/60fps、4K/120fpsの他、HLG HDRビデオをサポート。カラースペース「Rec.2100」での10bit撮影を実現する。短時間ながらより解像度やフレームレートを稼ぐバーストスローモーションとして、5.3K/120fps(5秒間)、900p/360fps(15秒間)、720p/400fps(15秒間)に対応。プロセッサは引き続き「GP2」を内蔵する。
HBシリーズは、より高度な撮影を実現するためのレンズモジュラーで、超広角レンズ、ND4〜32までのNDフィルター、マクロレンズ、アナモフィックレンズの4種類を用意。モジュラーの自動認識も可能になり、取り付けるだけでそのモジュラーに応じた設定が適用される。価格は69.99ドルから149.99ドルまでで、2024年秋ごろの発売を予定する。
バッテリーは1750mAhから1900mAhに大容量化。1080p/30fpsで2.5時間以上、4K/30fps・5.3K/30fpsで1.5時間以上の撮影が可能になるとしている。また、悪天候時でも給電できる「Contactoマグネット式ケーブル+ドアキット」(HERO9 BlackからHERO13 Blackまでサポート)や、13 Black向けにアップグレードされたデュアルバッテリーチャージャーも24年秋ごろに提供予定だ。
マウントも、これまでの「折りたたみ式マウントフィンガー」「1/4-20ネジ穴」に加え、新たに「マグネット式ラッチマウント」に対応。フィンガーアダプターの他、角度を変えられるボールジョイントマウントも用意する。こちらも24年秋ごろでの販売を予定する。
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