米GoProは9月6日(現地時間)、小型アクションカムの新モデル「GoPro HERO12 Black」を発表した。価格は6万2800円で、同日よりは予約を開始。9月13日の発売を予定している。
従来モデル「GoPro HERO11 Black」の性能を受け継ぎつつ、再設計した電源管理システムで最大2倍の稼働時間(5.3K60fpsで70分、5.3K30fpsで90分以上)を実現。8:7のアスペクト比を持つ1/1.9インチセンサーを採用し、10bitで最大5.3Kの撮影に対応。4Kであれば最大120fps、2.7Kであれば240fpsで記録できる。動画からの切り抜きで2470万画素、静止画であれば2700万画素で撮影可能だ。
一般的なセンサーより縦方向に大きいアスペクト比を生かし、16:9のワイドスクリーンだけでなく、縦向きでも9:16撮影に対応。新たにGoPro本体を横向きにマウントしたままでも、縦向きの動画を撮影できるようになった。フルフレームで撮影することで、スマートフォン向け動画編集アプリ「Quik」であとから任意のアスペクト比にクロップすることもできる。
その他、手ブレ補正機能「HyperSmooth 6.0」を搭載し、シーンのスピードとブレに応じて補正をかけつつ、常に最広角の視野角で撮影する。360度カメラが回転するようなシーンでも水平を維持するロック機能も搭載する。
また、ポストプロダクションで便利な「GP-Log」と各種LUTも利用できる他、HERO12 Blackを複数台同期できるワイヤレスのタイムコード同期機能も内蔵。Final Cut ProやAdobe Premiere Proなどの編集アプリでマルチカメラ編集がしやすくなるという。
別売アクセサリーとして、4K/60fpsとしては最広角となる177度の「Maxレンズモジュラー2.0」を用意(1万6000円)。「マックスワイド」「マックススーパービュー」「マックスハイパービュー」の3種類から視野角を選べる。モジュラーに採用されたガラスは、従来製品と比べて傷への耐性が2倍にアップ。撥水性レンズコーティングも施されている。
ボディーは前後にディスプレイを内蔵。ハウジングを装着しない状態でも水深10mまでの防水性を備える。Bluetoothデバイスから音声を取り込む機能も搭載。AirPodsなどのワイヤレスイヤフォンやヘッドフォン、ワイヤレスマイクなどをGoProのマイクとして使うことができる。音声コントロールにも対応する。
サブスクリプションユーザー向けに、GoProオリジナルのスマートフォン向け動画編集アプリ「GoPro Quik」のPC版を提供。アプリ版で編集しているプロジェクトをPC版と同期させることもできる。Mac版は2023年11月1日に、Windows版は24年夏に公開予定という。
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