米Microsoft傘下のLinkedInは9月18日(現地時間)、プライバシーポリシーの更新を発表した。
この中で、生成AIのトレーニングにユーザーのデータを使う場合、オプトアウト設定を提供する、としている。
同日発効した利用規約の「LinkedInによる情報の使用」項目には、「当社は、製品およびサービスの改善、開発および提供、人工知能(AI)モデルの開発および訓練、当社サービスの開発、提供およびパーソナライズ、ならびにAI、自動化システムおよび推論の助けとなるインサイトを得るために、利用者の個人データを使用することができます。」とある。
更新前のプライバシーポリシーではAIに関する記述はなかった。
LinkedInのヘルプページには、この発表の約1週間前から「LinkedInと生成AI(GAI)に関するよくある質問」というコーナーが追加されていたことを、米404Mediaが報じている。
このページの最終更新日は「1週間前」になっている。つまり、少なくとも1週間、LinkedInは告知せずにユーザーデータをAIトレーニングのために収集していたことになる。
このページの「LinkedInのGAIモデルのトレーニングに、私の個人データと作成するコンテンツが使用されないようにオプトアウトできますか?」という項目の回答には、オプトアウトしても、「すでに実施済みのトレーニングには影響しません」とある。
「メンバーの[生成AI改善のためのデータ]設定」でオプトアウトすれば、個人データはトレーニングに使用されなくなる。
ここでオプトアウトできるのは生成AIモデルのトレーニングに使われるデータだ。それ以外の、パーソナライゼーションやモデレーションのためのMLツールのトレーニングにもデータを使われたくない場合は、別途「LinkedInデータ処理異議申立書」を送る必要がある。
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