8月中旬に発表された「PXW-Z200」と「HXR-NX800」は、テレビ関係者にとって「やっと出たか」というモデルだろう。バラエティやドキュメンタリーのロケ用カメラとして、長らくXDCAMシリーズの「PXW-Z150」や「PXW-Z190」が使われてきたが、どちらも生産完了となっている。次のカメラが手に入らない状況が長らく続いてきた。
一方ブライダルなどの業務レベルにおいては、これまでNXCAMの「HXR-NX5R」が使われてきたが、こちらも同じく生産完了だ。さらに言えば、NXCAMは公式サイト自体がXDCAMに吸収された格好になっており、シリーズとしては終了するのではないかと思われていた。
9月13日に同時発売となった「PXW-Z200」と「HXR-NX800」の2つのカメラは、型番は大きく違うが、中身はほぼ同じカメラである。一部出力端子や、今後のアップデートによる記録フォーマットに違いがあるだけだ。姉妹機ともいえる両モデルだが、これほど型番が違っているのは、Z200はXDCAMシリーズであり、NX800はNXCAMシリーズとして発売されるからである。
ほぼ同スペックのカメラが、なぜこのようなブランディングになっているのか。今回は技術的な進化とテレビ収録の現状を含めて、考察してみたい。
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