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iPad最小・最軽量の新型「iPad mini」レビュー AI対応モデルで最安「7万9800円から」の魅力と限界(1/3 ページ)

» 2024年10月24日 18時30分 公開
[村上タクタITmedia]

 10月23日に7世代目にあたるiPad miniの新モデルが発売された。価格は7万8800円から。

片手で持てるコンパクトなiPad miniがモデルチェンジした

 iPad mini(第6世代)の後継機種なのだが、iPad mini(A17 Pro)に呼び方が変わった。言われてみれば、iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)の時からそうだったのだが、チップ名が名称に入ると混乱する。一般ユーザーにとっては「どれが新しいのか分からない」といったことも起こりそうだ。

独特な立ち位置にあるiPad miniがアップデート

 製品内容的には、名称が示す通りiPad mini(第6世代)からチップセットをiPhone 15 Proに搭載されていたA17 Proに変更したもの。ハードウェア的に他にはほとんど変更はない。

 ボディーカラーのスペースグレーと、スターライトは前モデル同様。ピンクとパープルは廃止になり、ブルーと、新しいパープルが追加された。その他の外見上の違いは、背面のロゴが「iPad」から「iPad mini」に変更されたことのみ。

満員電車などでも使いやすいコンパクトさで、特に日本で人気が高いと言われている。

 iPad miniはAppleのiPadシリーズの中でも独特の立ち位置にある。

 まず、縦横比の差が大きい。13インチクラスのモデルが1:1.33、11〜10インチクラスのモデルが1:1.44であるのに対して、iPad miniだけが1:1.52もある。とても細長いのだ。名刺のアスペクト比に近いといえば、その細長さが理解いただけると思う。

 そして他のモデルは長辺にカメラがある(横がスタンダード)のに、iPad miniだけが短辺にカメラがある(縦がスタンダード)。そして、専用のケースを兼ねたキーボードが用意されていない(社外品のBluetoothキーボードは接続できる)。

 つまり、他のiPadは横置きで、時にはキーボードを接続して使うことが想定されているのに、iPad miniだけは、今でも縦に持って使うものと考えられているのだ。

 ディスプレイの周囲には等幅のフチが付く。本体の6.3mmという厚みも含め、薄型狭額縁というトレンドからすると少しやぼったく見える。よく言えば、安心感があるというか、持ちやすいのかもしれないが。

 余談だが、ようやく登場したiPad用の計算機アプリは、このiPad miniのコンパクトなディスプレイにとてもフィットする。

長い間存在しなかったiPad用純正計算機アプリがiPadOS 18でやっと登場。iPad miniのサイズにはとてもよくフィットする。Split Viewで使うのにもいい。
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