米国でドナルド・トランプ大統領が就任した先週。トランプ氏が独自の仮想通貨「$TRUMP」を立ち上げたというニュースがアクセス2位に入った。翌日にはメラニア夫人の公式仮想通貨「$メラニア」の発行も始まり、トランプ一族への富の集中がさらに進みそうだ。
ランク外だが先週は、中居正広氏の女性問題に絡むフジテレビの対応への批判が高まり、スポンサー離れが加速している、という記事も掲載された。ソフトバンクやメルカリをはじめとしたIT企業も軒並みCMを引き上げている。
その代わりに放送されているのが、ACジャパンのCMだ。「フジテレビのCMがどんどんACジャパンに切り替わっている」と聞いてからは、あえてフジテレビをつけて、CMを観察するようになった。
よく見るパターンは5種類ぐらいだろうか。脈を日常的に測ることを推奨する中山きんに君の「なかやま、検脈!」、防災グッズを啓発する「ゆうちゃみの3日ぶん」、あしなが育英会の「がんばれ、全国のすずめたち」、目の病気の一歩手前「アイフレイル」を啓発する「アイフレイルの歌」、SNSの噂を鵜呑みにすることに警鐘を鳴らす「決めつけ刑事」など。
ACジャパンのCMはクオリティーが高く、学びもあるので楽しい。だが問題はフジテレビの番組のほうで……。タイミング的にたまたまだとは思うが「簡単なクイズに、多くの芸能人がわざとらしく悩みながら答える」といった番組を見てしまうことが多く、「いや、その問題そんなに悩まないでしょ、わざとらしいなあ」と思ったりして、見ていてつらい。
しかも、CMが減っている分、番組の尺を伸ばしているようで、なかなかCMにたどり着かない。こちらは番組ではなくCMを見たいのに!
という特殊なニーズはさておき、ほとんどの大手がCMを引き上げたフジテレビ。今日27日には「完全オープン」の形で記者会見を開くようだが、信頼回復までにはかなりの時間がかかりそうだ。
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