米Adobeは2月13日、日本で開催中の自社カンファレンス「Adobe MAX Japan」において、新しい3D制作ツール「Project Neo」を発表した。専門的なスキルを持っていなくとも簡単に3Dデザインを作成できるとしており、同日よりパブリックβ版の提供を開始する。
Project Neoは、IllustratorやPhotoshopなどを利用しているグラフィックデザイナーでも、使い慣れたUIで3Dデザインが可能なツール。奥行きの追加やボリュメトリックデザインだけでなく、3万以上のフォントを揃える「Adobe Fonts」を利用した3Dタイポグラフィも制作できる。非破壊型ワークフローにより編集、変更、回転、照明や遠近法の調整が可能という。
Illustratorとの連携も想定されており、SVGファイルのインポート・エクスポートにも対応。IllustratorのベクターカーブをProject Neoに読み込ませて押し出したり拡張したりして3Dオブジェクトを作成できる他、Project Neoで作成したアートワークは編集可能なベクターファイルとしてIllustratorで扱うことができる。
また、生成AI「Adobe Firefly」を使った「シーンから画像生成」も搭載。レイアウト中の3Dモデルから画像を生成できる機能で、Adobe MAXのデモでは、雪だるまとポストの3Dモデルを並べたレイアウトから、プロンプトを用いて冬の街中をイメージした画像を生成。長方形と円柱のブロックを並べた状態から、都市の画像を生成する様子も披露した。
Webベースのツールとして提供され、リンク共有によるリアルタイムでの共同作業に対応。コミュニティギャラリーでは、他のデザイナーの作品やデザインプロセスを閲覧したり、作品をリミックスして自身のプロジェクトに活用したりすることができる。パブリックβ版は専用サイトから利用可能。AdobeはDiscordやコミュニティフォーラムを通じて、ユーザーからのフィードバックを募集している。
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