先週のアクセス上位には、新型スマートフォン「iPhone 16e」に関する記事が複数入った。廉価版という位置付けながら、最小スペックモデルでも約10万円。「廉価版なのに高すぎる」「誰が買うんだろう」と多くの人が驚いたようだ。
9位は、東洋水産の「赤いきつね」(正式名称:赤いきつねうどん)を宣伝するアニメCMの炎上騒ぎについての記事だ。
CMは、女性がテレビを見て涙を流しながら赤いきつねを食べるシーンを描いたもの。女性が頬を赤らめながら食事をする姿が「性的」「不快」など批判の声が一部で上がった。
記者は女性だが、このCMはあまり好きではない。性的……とまでは言わないが「女の一人暮らしで、こんな食べ方しない気がする」と違和感が強かった。ただ同じ女性でも「違和感はない」「性的と感じない」と表明する人もおり、感じ方は多様だ。
このCMを巡る炎上騒動はさまざまなメディアに取り上げられ、多くの人が知ることになった。CMを巡ってこうした騒動が起きた場合、“火元”となったCMを削除して収束を図る企業がほとんどだ。
だが東洋水産はCMを取り下げず、Xで公開し続けている。「映像に生成AIを使っているのでは」という疑惑も出たが、制作会社のチョコレイトはこれを真っ向から否定する声明を出した。
広告などの表現がネットで炎上すると、その表現の妥当性が検証されることなく取りあえず取り下げる……“キャンセルカルチャー”と呼ばれる動きが広がっている。だが今回の例はそれに抵抗し、表現を守ったケースと言えそうだ。
炎上の「赤いきつねうどん」アニメCM、「生成AI使っていない」と制作元 「誹謗中傷・虚偽の拡散控えて」
首都高に進入したLUUP「アカウント永久凍結した」と運営→「危険運転は高速だけじゃない」コメント炎上
ローソンプリント、AIイラストのブロマイド発売→1日もたたず販売停止に 理由は「制作者と協議の結果」
「この絵、生成AI使ってますよね?」──“生成AIキャンセルカルチャー”は現代の魔女狩りなのか 企業が採るべき対策を考える
AIイラストの商業利用は誤りか? 仏マンガ出版社の炎上騒動が話題 メール取材で経緯を聞いたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR