UCC上島珈琲(兵庫県神戸市)は4月23日、富士工場(静岡県富士市)で大型水素焙煎機「HydroMaster(ハイドロマスター)」を使用する“水素焙煎コーヒー”の量産を始めたと発表した。同日より業務用・家庭用の7品を順次販売する。
UCCは、約10億円の事業費をかけて燃焼時にCO2を排出しない水素熱源の焙煎機と水素バーナーを開発。年間約6000tのコーヒーを焙煎できる大型水素焙煎機を作り上げた。開発を通じ、従来の熱源より焙煎時の温度調整幅が広いなど水素焙煎ならではの優位性も確認したという。
水素焙煎コーヒーは、業務用と家庭用のレギュラーコーヒー、ワンドリップコーヒー、ドリップポッド専用カプセル、飲料など全7品。山梨県から調達するグリーン水素を使って製造するとしている。
UCCは「2040年までにカーボンニュートラル実現」を掲げ、これまで天然ガスなどの化石燃料に頼っていたコーヒー豆の焙煎に水素熱源の採用を決定。2023年9月に富士工場への大型水素焙煎機を導入すると発表していた。
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