ITmedia NEWS > 製品動向 >
STUDIO PRO

待望のフルサイズ入門機、ニコン「Z5II」はこの先ガチで写真を撮りたい人も安心の“王道カメラ”荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2025年06月01日 12時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 上位機と同じ操作感で撮影できるので、本格的にカメラを始めたい人にもいいし、将来上位機に買い換えたいときも違和感なく移行できるし、セカンドマシンとして使いたい人も操作に戸惑わなくて済む。

 ついでにいえば、バッテリーも上位機と互換性があるし、メディアスロットもデュアル構成(下位モデルではコストやサイズの関係でシングルスロットになりがちなのだ)なのもいい。

デュアルスロットが何気にうれしいZ5II

 防塵防滴もZ6III並みだという。

 つまり、めちゃ本格派なスタンダードクラスのミラーレス一眼なのである。

Z5からの進化を一番感じるのはAF回りかも

Z5IIで撮影の図。装着しているレンズは「Z 24-50mm f/4-6.3」。軽くて収納性が高く(沈胴式なので)、レンズキットで30万円を切る

 では、いざ撮影だ。

 背面モニターはZ5のチルト式からバリアングル式に変更。解像度はちょっと上がった。

モニターはイマドキのミラーレス一眼なのでバリアングル式。前モデルより解像度は上がった

 EVFは、369万ピクセルとZ5と同じ(Z6IIIよりちょっと少ない)が、Z5より明るくなり、見やすい。

 フォーカスは最新の被写体検出AF。人物や動物の他、乗り物や鳥にも対応しているほか、自動検出にも対応している。検出の対象は9種で、最新のZシリーズに追いついたわけだ。

AF関連を一つの画面で設定できるのがニコン。被写体検出にオートがあるのもうれしい

 まずは人物から。レンズはレンズキットの「Z 24-50mm」で。このレンズは薄くて軽くて安いのが特徴で、Z5IIとのレンズキットで30万円を切る。望遠側が50mmどまりというので用途は限られるけど、安くて軽い構成でいくにはいい。

逆光気味だったが特に補正はせずにそのまま撮影。美肌効果は標準でかけている(24-50mm 50mm 1/250秒 F6.3 ISO400)

 続いて、レンズに「Z 24-120mm f/4 S」。このレンズはクオリティとズーム倍率のバランスが良くてミドルクラス以上の標準ズームといって過言ではないもの。もし予算に余裕があるならボディ単体とこのレンズを組み合わせて使いたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR