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待望のフルサイズ入門機、ニコン「Z5II」はこの先ガチで写真を撮りたい人も安心の“王道カメラ”荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)

» 2025年06月01日 12時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 とうとう出ました。待望の「Z5II」。年初のコラムで「今年はフルサイズセンサー機の入門モデルとしてZ5 II登場に期待したい」と書いたところだったからね。

「Z5II」。見た目はZ5とあまり変わらないが中身は完全リニューアルの別モノといっていいレベルに進化した。価格はオープンだが、同社オンラインストアの価格は25万8500円

 しかも前モデル(Z5)から飛躍的に進化した、実に現代に相応しいスタンダードモデルに仕上がっていたのである。見た目はあまり変わらないし名前はZ5IIだけど、中身は別モノだ。

 価格はちょっと上がったけど(まあZ5発売時とは世情も異なってるし)、スタンダードクラスの代表面をしてもいい製品といっていいかと思う。Z5とは何が違うの? これはZ6IIIの存在を脅かしかねなくない? という視点も含めて使ってみたい。

Z5IIは超本格派ミラーレス一眼なのだった

 Z5IIはフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼である。画素数は約2450万画素。画素数的には前モデルのZ5とあまり変わらないが、Z5とはイメージセンサーが違う。

Z5IIを正面から。Z5ではちょっと古いタイプのセンサーだったが、Z5IIではイマドキのものに。ボディ内手ブレ補正も強化

 Z5は一世代古い構造のセンサーだったため、暗所に弱かった。レビュー時に使った感触では、高感度時の画質と暗所でのAFに難を感じたのだ。暗くなると露骨にAFが遅くなったからね。Z5IIはちゃんと裏面照射型センサーに進化(というかイマドキのスタンダードがこれだ)。暗所時も普通に使えるようになった。

 逆に、上位に当たるZ6IIIともセンサーは違う。Z6IIIは裏面照射に加えて部分積層型という新型の構造を持っている。そのおかげで読み出し速度が速くて電子シャッター時の歪みも少ない。ただ、その分価格はあがるわけで、購入検討者にはつらい。

 なので、Z5IIが一番バランスがいい立ち位置なのだ。

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