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デジカメなのに「期限切れフィルム」? 「X half」は富士フイルムにしか作れないカメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/9 ページ)

» 2025年06月14日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

1型センサーを縦位置にセットしたX half

 とりあえず、普通のカメラとして基本的なスペックの話を。X halfはすごく小さくて軽い単焦点のコンパクトカメラである。

実に小さくて軽くて往年のコンパクトフィルムカメラっぽい佇まいのX half

 センサーは1型で縦位置に入っており、アスペクト比は3:4で画素数は約1700万画素。

 たぶん、アスペクト比3:2で2000万画素の1型センサーを4:3で使ってるのだと思う。instax miniのアスペクト比が約4:3なのでそれに合わせたのだろう。個人的には縦位置なら3:4は扱いやすくてよい。

 正面から見ると向かって左上に縦長の光学ファインダーがあり、その横にLEDを使ったフラッシュがある。

正面から。レンズは32mm相当でF2.8。光学ファインダーとLEDフラッシュがある

 レンズの開放F値は2.8。

 絞り値はレンズの絞りリングでセットする(Aにするとオートになる)。撮影モードダイヤルもシャッタースピードダイヤルもない。

 あるのは露出補正のみ。

絞りリングにはレバーが付いており、それに指をかけて回す。Aにするとオートに
上面から。右肩にシャッターボタンと露出補正ダイヤルがあるのみとすごくシンプル

 巻き上げレバーは「2in1」撮影に使う。これを引くと次の写真と組み合わせた「縦位置写真2枚で横位置写真一つを作る組み写真」を撮れるのだ。

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