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デジカメなのに「期限切れフィルム」? 「X half」は富士フイルムにしか作れないカメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/9 ページ)

» 2025年06月14日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面から見る。

背面から。もちろんモニターも縦位置だ。画面上の「ISO」部分をタップするとISO感度を変えられる

 中央のモニターは縦位置。面白いよね。これだと横位置で撮ろうという気にならなくなるのがまた面白い。

 静止画と動画の切替スイッチもあって動画も撮れるけど、まあ静止画で撮りたいカメラだよね。

 画面のISO感度の所に青枠がついてるけれども、これはタッチ操作ができますという印で、ここをタップするとISO感度を変えられる。

ISO感度部分をタップするとこのようにタッチパネルでISO感度を変更できる

 AFは中央一点か、9点の選択式+瞳検出。わざとだそうしたのだと思うけど、最新の賢くて速いAFではない。半押ししてAFロックして……って懐かしい撮り方を思い出したい。

 注目はモニターの左側にある細長い窓。ここには「撮影するフィルム」が表示されるサブディスプレイなのだ。

 70年代後半くらい(たぶん)からカメラにフィルムを確認する窓が付くようになったのだが、それを摸したのである。この窓をみて「懐かしい」と思う人は年がばれますな。

 当時のフィルムコンパクトカメラの窓と並べてみた。

 左のカメラは「CONTAX T2」。ISO400の24枚撮りフィルムが入っているのが分かる。

左が往年のフィルムコンパクトCONTAX T3のフィルム確認窓。角が丸いところもそっくり

 こういう、ちょっとしたギミックがX halfの特徴だ。

 この細長い窓はタッチパネルになっていて、フィルムシミュレーションをここでさっとフリックで変更できる。

このようにフリック操作でフィルムシミュレーションの種類を変えられる

 X halfの楽しさの一つはここ。常に今使ってるフィルムが分かると同時に、その場でさっとフィルムシミュレーション(計13モード)を変えられるので、自在に切り替えて撮れるのだ。

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