他人に作品を盗まれて、賞を取られた──Web上で開催したプリキュアのぬりえコンテストを巡って、こんな不正行為が発覚した。プリキュアの映画公式Xアカウント(@precure_movie)は9月12日、ぬりえコンテストの入賞作品の一つで、制作者とは違う第三者による無断投稿が発覚。入賞作品はそのままに、入賞者が代わる事態になった。
不正が発覚したのは「キミプリ♪ぬりえコンテスト」。放送中のテレビアニメ「キミとアイドルプリキュア♪」の映画公開を記念に開催したコンテストで、チラシなどで配布したぬりえを塗った作品を募集していた。募集期間は6〜8月にかけてで、応募方法は公式Webサイトで作品をアップロードするか、SNSでハッシュタグ「#キミプリぬりえ」を付けて投稿する方法を用意していた。
9月7日には、プリキュア映画公式が受賞作品を発表。しかし、とあるXユーザーから「自分の作品が入賞したが、自分の名前ではない」と訴える声が上がった。このユーザーは、利用規約に記載された通り、ハッシュタグとぬりえを添付した上で、Xからコンテストへ応募していた。
これを受け、プリキュア映画公式は同日中に「コンテスト受賞作品で応募規約を違反する可能性があることが判明した」と表明。事実関係の確認を進めると説明した。その後12日には「入賞作品の一つが、正当な応募者が応募登録時にインターネット上で公開した作品を、第三者が作者名を改変した上で応募していたことが判明した」と発表した。
結果、初めに入賞者として発表した人物は、ぬりえコンテスト応募注意事項に反するとして、選考対象外に。入賞作品はそのままに正当な入賞者に差し替えて、改めてコンテストの結果を発表した。プリキュア映画公式は、事務局の確認不足だったことを認めて、作品制作者や関係者などに謝罪した。
同様の案件を巡っては2022年、当時放送していた特撮番組「仮面ライダーリバイス」内のイラスト投稿企画でも、第三者により作品が無断投稿される事態が発生していた。その際には同様の事態への対応策として、Xユーザーからは「(イラスト内に)薄字でsampleの字を書く」「無断転載禁止の文字や大きめの透け文字入れる」「サインなどを入れる」など、透かしや制作者の名前入れるする方法が試案されていた。
仮面ライダーのイラスト投稿企画で無断投稿か 制作者「応募していない」 テレビ朝日「対応策を検討中」
プリキュアが電話で励ましてくれる「もしもし!プリキュアでんわ」アプリ登場 「おやすみコール」も
仮面ライダーのイラスト投稿企画で無断投稿か 制作者「応募していない」 テレビ朝日「対応策を検討中」
プリキュアの商品イラストに生成AI? Xで指摘相次ぐ→公式が否定する事態に 「現代の魔女狩り」との声も
レールガンの洋上射撃試験に成功──装備庁が報告 長射程射撃&船への射撃で成果Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR