博報堂とJR西日本、ソフトウェア企業BIPROGY(東京都江東区)の3社は9月22日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで提供している「カラダ測定ポッド」を、駅やコンビニで継続して展開すると発表した。3社で構成する「PHRコネクト共同企業体」として取り組む。
カラダ測定ポッドは、同パビリオン内の体験型展示「リボーン体験」に組み込まれた機器で、ブースに入って複数のカメラやセンサーにより髪や肌、心血管などの健康データを測定する仕組みを備える。ポッド自体はJR大阪駅構内など全国5カ所の駅にも設置しており、3月13日から10月13日まで無料で体験可能となっている。万博会場では、取得したデータをもとに“25年後の自分”のアバターを生成する演出が人気を博している。
今後はJR大阪駅内のヘルスケアサロン「DotHealth Osaka」を皮切りに、駅施設やオフィスビル、コンビニなどで、カラダ測定ポッドを用いた健康データの測定サービスを展開していく考えだ。測定データを継続的に記録・管理できる新たな専用アプリの提供も予定しており、万博会期中に取得した情報も引き継げる仕様にする。
今後は、専門スタッフによるアドバイスや、行動データを組み合わせた体験の提供もあわせて検討しているという。DotHealth Osakaでは、あわせてヘルスケア関連の新商品やサービスの展示も予定している。
博報堂が事業全体のプロデュースを、BIPROGYが健康データの管理基盤の構築・運用を、JR西日本が測定機器の提供と設置場所の確保を担う。3社は「生活者が日常生活の延長で、負荷なく健康管理や対策ができる環境をつくることで、日常にヘルスケアが溶け込んだ未来社会を実現する」としている。
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