医療情報メディア「メディカルドック」などの事業を手掛けるGENOVA(東京都渋谷区)は10月15日、2026年3月期(25年4月1日〜26年3月31日)の通期業績予想を下方修正すると発表した。原因として挙げているのは生成AIによる競争環境の変化だ。同社運営の医療情報メディア事業ではPV数の伸びが鈍化しているという。
26年3月期第1四半期のGENOVAの業績は、売上高が18億5500万円(前年同期比26.9%減)、営業損失は1億7400万円(前年同期は5億9100万円の黒字)、純損失は9800万円(前年同期は3億8400万円の黒字)となり、減収減益となった。同社はこの原因について、24年度下期から医療情報メディア事業のPV数の伸び悩みがあったと説明。またChatGPTなどの生成AIによる競争環境の変化によって成長鈍化傾向が続いたとも明かしている。
第2四半期に入り月次進捗は回復傾向にあったが、これまで開示していた業績予想との乖離(かいり)がはっきりとしたため、上期と通期の業績予想の修正を発表。通期の売上高は140億1300万円→113億3200万円、営業利益は13億6100万円→4億7700万円、純利益は9億400万円→4億1700万円にそれぞれ下方修正した。
修正後の数字については「事業環境の抜本的な解決策が明瞭化できていないため、通期業績予想を上期業績のトレンドを反映し修正」と説明。今後は、医療情報メディア事業の立て直しを最優先に取り組むとしている。
また今回の下方修正の責任を明確にするため、10月から6カ月間、同社の平瀬智樹社長の月額報酬を30%減額する。
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