「グエー死んだンゴ」。10月14日、Xユーザー「なかやま」(@nkym7856)さん(享年22)の“辞世のポスト”が注目を浴びた。「グエー死んだンゴ」は旧「2ちゃんねる」発のネットスラング(なんJ語)で、希少がんで命を落とした彼の最期の言葉だった。
これを見たXユーザーは次々に「成仏してクレメンス」と“なんJ語”で追悼。さらに「香典包んだンゴ」と、「国立がん研究センター」など関連施設に寄付するブームが起き、18日から23日までに、同センターの寄付数は2万件を超えたようだ。
なかやまさんは生前、がんとの闘病を、ユーモアを交えてXにポストしてきた。亡くなる2日前には「多分そろそろ死ぬ」と投稿するなど自らの死期を悟っており、「グエー死んだンゴ」は生前に予約投稿していたようだ。
14日に投稿された「グエー死んだンゴ」は、23日に3億表示を突破。リプライには「成仏してクレメンス」という返信があふれている。「成仏してクレメンス」は、「グエー死んだンゴ」への返事として定番のなんJ語だ。
人が亡くなった時の追悼の言葉としては不謹慎と感じられる「成仏してクレメンス」だが、今回に限っては「最もふさわしい追悼の言葉だ」といった感想が相次いだ。
また「香典包んだンゴ」と、がん研究・治療関連施設に寄付する動きも発生。「国立がん研究センター」をはじめとした施設に寄付が相次いでいる。
同センターへの寄付を最初に表明したXユーザーのカシシ(@the_m_r_p)さんによると、10月18日時点で寄付の受付番号は7500番台だったという。その後も寄付が相次ぎ、筆者が寄付した23日午後2時ごろには2万9000番台になっていた。5日で2万件を超える寄付があった計算だ。
他のがん関連施設・病院への寄付を表明した人も多い他、「金はないが髪ならあるので」と医療用ウィッグ向けにヘアドネーションをする人、「骨髄バンクにドナー登録した」と表明する人など、それぞれが自分にできる形での貢献を模索して実行。これらの動きを各メディアが記事にすることで、寄付や支援がさらに拡大している。
がん研究者の大須賀覚さんはXで、一連の流れをまとめた朝日新聞の記事を引用しつつ、「がん研究の世界で長く働いてますが、こんなムーブメントは見たことなく、大変驚きました」と感嘆。「我々がん研究者が頑張って、命を救える治療を開発しなければ」と決意を述べるなど、医療関係者にも反響が広がっている。
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