モビリティシェアリングサービスを展開する米Limeの日本法人は12月18日、首都高速道路に同社の電動キックボードや電動シートボードなどが誤進入するケースを防ぐため、都内39カ所の首都高出入口に、同社車両が近づくと自動的に速度を抑制してモーターを停止させるジオフェンシング(仮想境界線)技術を導入したと発表した。
首都高速道路の出入口付近に走行禁止ゾーンを設定。アプリと連動し、自動的にLime車両の走行を制御するため、誤進入リスクの高いエリアで利用者の判断や操作に依存せず、安全性を確保できるとしている。
同社は警視庁・首都高速道路の協力を得てジオフェンシング制御技術の実証実験を実施。料金所リニューアル工事による入口通行止めの機会を活用し、首都高速道路6号向島線 堤通入口(東京都墨田区)で11月6日に行った。
実証実験では、制御ポイントでの速度抑制やモーター停止挙動、エリア境界での位置精度、アプリ挙動と警告通知の表示をそれぞれ確認。走行禁止エリア設定の精度を向上させ、地図情報・道路構造データの更新プロセスを最適化した。
ジオフェンシングは、GPSなどの位置情報を用いて地図上に仮想的な境界線(ゾーン)を設定し、Limeの車両がゾーンに進入すると自動的に制御がかかる。同社は2月に国内で初めて、電動モビリティの首都高誤進入防止にジオフェンシング技術を活用。導入エリアを順次拡大し、首都高出入口39カ所への導入に至った。
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