都会の鳥は人が近付いてもなかなか逃げない? 文化庁は1月27日、東京都心に生息する7種の鳥類について、自然環境に生息する同種の個体よりリスクを回避しない傾向があることが実証されたと発表した。
国立科学博物館の濱尾章二名誉研究員が、東京都心で繁殖するスズメ、ハシブトガラスなど7種の鳥類を対象に、人が近付いたときに逃げ出すまでの距離(=逃避開始距離)を測定した。茨城県の農村地帯に住む同種の個体と比較したところ、7種全てで茨城よりも短かった。
例えば、スズメの逃避開始距離は、茨城で調べた115個体の平均が11.1mで、一部は20mを超えていた。しかし、東京の82個体は平均4.2mで、10mを超えた例はほとんどなかった。先行研究のあるヨーロッパと比較しても、東京での“警戒性の低下”はより大きかったという。
今後は鳥類の警戒性が低下した直接の要因を調べるという。研究成果は、日本動物行動学会が発行する英文学術誌「Journal of Ethology」のオンライン版に掲載された。
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